Mar 17, 2025

プレスリリース

報道関係各位

ノバルティス ファーマ株式会社

  • 日本国内に「クリニカル トランスレーショナルリサーチ ハブ」を設置、約50人の研究員を増員し、ファースト・イン・ヒューマン試験および早期臨床試験を拡大
  • サイエンス分野における当社の戦略的優先事項に沿ったアカデミアとのパートナーシップや外部連携を通じ、日本におけるトランスレーショナルリサーチ(以下、「橋渡し研究」)を強化
  • バイオメディカルリサーチのサマーインターンシップへの日本の医学生の参加枠を拡大し、橋渡し研究に携わる人材育成を推進
     

本日、ノバルティス ファーマ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:ジョンポール・プリシーノ)は、日本の早期研究開発機能を拡充し、「クリニカル トランスレーショナルリサーチ ハブ(英語名称:Clinical Translational Research Hub)」を設置することを発表しました。「クリニカル トランスレーショナルリサーチ ハブ」の設置に当たり、約50人の人員を増員します。「クリニカル トランスレーショナルリサーチ ハブ」は当社が対象としている疾患領域(循環器・腎・代謝、イムノロジー、中枢神経、オンコロジー)でファースト・イン・ヒューマン試験および早期臨床試験(第Ⅰ相試験/第Ⅱ相試験)を強化、また、サイエンス分野における当社の戦略的優先事項に沿ったアカデミアとの学術連携や外部協力を通じて日本における橋渡し研究を強化します。「クリニカル トランスレーショナルリサーチ ハブ」の設置により、ノバルティスは、より早期の段階から、日本の研究者や医療施設と協働で、日本から国際的な医薬品の研究開発に積極的に取り組むことを目指します。

また、サイエンス分野における当社の戦略的優先事項に沿ったアカデミアとのパートナーシップや外部連携を通じ、日本における「橋渡し研究」を強化してまいります。

さらに、ノバルティスにおけるグローバルのバイオメディカル リサーチのサマーインターンシッププログラムへの日本の医学生の参加枠拡大を予定しています。若手研究者のグローバルな経験と人的ネットワーク構築を支援することで、橋渡し研究に携わる人材の育成にも貢献することを目指します。

バイオメディカル リサーチのプレジデント、フィオナ・マーシャルは次のように述べています。「ノバルティスは日本を米国、中国、ドイツに並ぶ戦略的優先地域と位置付けています。日本での臨床試験は約90%が国際共同臨床試験で、自社製品の約90%はグローバル開発と比較してタイムラグがないように日本の患者さんにお届けするなど、自社製品におけるドラッグラグ・ドラッグロスの発生を極力減らすべく対応し、日本における革新的医薬品の迅速な導入に努めてきました。このたびの『クリニカル トランスレーショナルリサーチ ハブ』の設置により、日本におけるファースト・イン・ヒューマン試験および早期臨床試験(第Ⅰ相試験/第Ⅱ相試験)を強化することで、日本のニーズをさらに早期から開発プログラムに組み込むことを目指しています」

日本は基礎研究力が高いにもかかわらず新薬創出に生かし切れていないという課題が指摘されており、世界の医療用医薬品売り上げ上位100品目のうち日本発のものは、2016年の13品目から2021年の9品目に減少しています1。また、社会課題であるドラッグラグ・ドラッグロスについても、2010年から2021年の間に、米国食品医薬品局(FDA)の医薬品評価研究センター(CDER)が承認した新規有効成分(NME)を含む医薬品481品目のうち、日本で承認済みのものは228品目(約47%)となっています2

「クリニカル トランスレーショナルリサーチ ハブ」の設置を通じ、ノバルティスは革新的な医薬品のさらなる開発・提供にとどまらず、日本の創薬力強化や橋渡し研究における人材育成にも貢献し、日本の基礎研究成果の臨床への橋渡しをする研究を促進する一助となることを願っています。

免責事項 

本リリースには、現時点における将来の予想と期待が含まれています。したがって、その内容に関して、また、将来の結果については、不確実な要素や予見できないリスクなどにより、現在の予想と異なる場合があることをご了承ください。

ノバルティスの研究開発について 

ノバルティスは、研究開発を中核とする革新的な医薬品に特化した製薬会社です。当社の研究開発は、病気と闘い、可能性を取り戻し、人々が自分らしく生きることを支援する変革的な医薬品を提供することに焦点を当てた、業界をリードするパイプラインを擁しています。
バイオメディカルリサーチの研究者は、複数の疾患領域にわたって疾患の起源と原因に関する洞察を明らかにし、創薬と初期開発を推進しています。また、開発部門はこれらの医薬品の高度な臨床開発を主導し、大規模な臨床試験を実施し、規制当局からの承認取得と患者へのアクセスにまい進しています。

ノバルティス ファーマ株式会社について

ノバルティス ファーマ株式会社は、スイス・バーゼルに本拠を置く革新的医薬品のグローバル製薬企業ノバルティスの日本法人です。ノバルティスは、より充実した健やかな毎日のために、「医薬の未来を描く(Reimagining Medicine)」ことを追求しています。 
詳細はホームページをご覧ください。https://www.novartis.co.jp (link is external)
ノバルティス ファーマ株式会社のソーシャルメディアもご覧ください。 Facebook(link is external) LinkedIn(link is external)   Youtube (link is external)

以上

参考文献

  1. 医薬産業政策研究所 政策研ニュース No.67 2022年11月発行 「世界売上高上位医薬品の創出企業の国籍-2021年の動向-」
  2. 医薬産業政策研究所 政策研ニュース No.67 2022年11月発行 「ドラッグ・ラグ:日本と欧州の未承認薬状況の比較-2010~2021年の米国承認薬をもとに-」

     

     

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