徳島県
国立大学法人 徳島大学
ノバルティス ファーマ株式会社
徳島県(知事:後藤田 正純)、徳島大学(学長:河村 保彦)およびノバルティス ファーマ株式会社(代表取締役社長:ジョンポール・プリシーノ、本社:東京都港区、以下、ノバルティス ファーマ)は、多世代に対する心疾患の発症及び重症化予防の対策を通して、徳島県民の健康寿命を延伸することを目的とする産学官連携協定に基づいて、連携・協力して実施した取り組みに対し、三者で評価を行いましたので、その成果についてお知らせいたします。
徳島県では、40歳以上の約4人に1人に糖尿病の疑いがあると言われており※1、また、糖尿病死亡率が全国と比較してもとても高い状態にあり、喫緊の課題となっていました。そのため、2021年11月に徳島県、徳島大学、ノバルティス ファーマで協定を締結し、こうした問題に対して、糖尿病やその他生活習慣病の改善及び適切な治療をテーマに、心筋梗塞や心不全などの心疾患の予防や改善に取り組み、徳島県民の健康寿命延伸を目指してまいりました。
このたび、連携協定を締結して3年の節目を迎えるにあたり、これまでの産学官での取り組みに対し、三者で評価を行い、成果についてまとめましたので、お知らせいたします。
連携協定の成果について
- 多世代にわたる心疾患予防
- 脂質異常、糖尿病等の心疾患につながる生活習慣病からの心疾患予防
- 心疾患の重症化及び再発予防
の3点を目標として掲げ、徳島県民の健康寿命を延伸するための取り組みを相互に連携・協力しながら以下を実施いたしました。
■徳島心疾患地域連携ネットワークの構築
切れ目のない医療提供体制構築のために、医療機関相互の連携を推進いたしました。具体的には、多職種による循環器病診療ネットワークの構築、そのために必要な体制整備や情報共有、地域連携クリニカルパスの普及促進などを行い、徳島県における医療の均てん化に寄与しました。
■徳島県民に向けた疾患啓発キャンペーンの実施
徳島県民の特定健診受診率向上につながるキャンペーンとして、テレビCM、新聞広告、デジタル広告を活用し、県民に向け、徳島県心不全死亡率が他県より高いことや、心不全や心筋梗塞といった心臓の病気の発症リスクを高める生活習慣病について啓発してまいりました。県民意識調査を実施した結果、これらについての県民の認知が向上していることを確認いたしました。
これらの取り組みは、産学官が相互に連携・協力したことによって進めることができた成果だと考えています。
徳島県では、平成5年から平成18年にかけて、14年連続して「糖尿病死亡率全国ワースト1位」が続いていました。ここ数年、令和2年以降、「全国ワースト1位」は脱却しているものの、依然として糖尿病死亡率の高い状態が続いています※2。徳島県、徳島大学では、行政・関係機関・関係団体等で連携を図りながら、健康な生活習慣や早期の適切な治療によって、発症予防や重症化予防が可能であるという考えのもと、産学官連携で培ったノウハウを活用しながら、今後も県民の健康寿命の延伸を目指してまいります。
尚、成果の詳細については、以下にお問い合わせいただきますようお願い申し上げます。
参考文献
※1 平成28年県民健康栄養調査
※2 厚生労働省 人口動態統計調査より
以上
本件に関するお問い合わせ先
徳島県 保健福祉部 健康寿命推進課 健康プロジェクト担当
TEL:088-621-2988 Email:[email protected]
徳島大学 蔵本事務部医学部総務課
TEL:088-633-9116 Email:[email protected]
ノバルティス ファーマ株式会社 フィールドアクセスマネジメント
TEL:080-3478-4886 Email:[email protected]