香川県
国立大学法人 香川大学
ノバルティス ファーマ株式会社
香川県(知事:池田 豊人)、国立大学法人香川大学(学長:上田 夏生、以下、香川大学)及びノバルティス ファーマ株式会社(代表取締役社長:ジョンポール・プリシーノ、本社:東京都港区、以下、ノバルティス ファー マ)は、循環器病の予防及び対策を通して、香川県民の健康寿命を延伸するための取組を相互に連携・協力し、小児生活習慣病予防健診を通して次世代の虚血性心疾患予防、循環器病による死亡率の低下、循環器病患者のQOL の向上を目的とする産官学連携協定に基づいて、連携・協力して実施した取組に対し、三者で評価を行いましたので、その成果についてお知らせいたします。
わが国では、循環器病は主要な死亡原因であるとともに、介護が必要になる主要な原因となっています。香川県においても、心疾患は死亡原因の第 2 位、脳血管疾患は第 4 位となっており、香川県民の誰もがより長く元気に活躍するために、健康寿命の延伸を図る必要がありました。また、香川県では、糖尿病の受療率や死亡率が高く、子どものころから望ましい生活習慣を身に付けるために小児生活習慣病予防健診の補助事業を実施しており、次世代からの虚血性心疾患予防にもつなげたいと考えていました。この問題に向き合うため、2021 年 12 月に香川県、香川大学、ノバルティス ファーマで協定を締結し、これらの問題に対して、産官学三者で連携して、予防と改善に取り組み、香川県民の健康寿命延伸を目指してまいりました。
このたび、連携協定を締結して 3 年の節目を迎えるにあたり、これまでの産官学での取組に対し、三者で評価を行い、成果についてまとめました。
連携協定の成果について
連携協定では、
- 循環器病につながる生活習慣病対策
- 小児生活習慣病予防健診を通して次世代からの虚血性心疾患予防
- 循環器病による死亡率の低下
- 循環器病患者のQOLの向上
の 4 点を目標として掲げ、香川県民の健康寿命を延伸するための取組を相互に連携・協力し、テレビCM、新聞広告、県民公開講座などを活用し、県民に向け、心臓の病気が原因で亡くなる方が多いことや、香川県内で受診することができる小児生活習慣病予防健診や特定健診の対象年齢など様々な年齢層に啓発してまいりました。県民意識調査を実施した結果、これらについての県民の認知が向上していることを確認いたしました。
また、「香川安心ハート手帳」の改定や普及活動を実施いたしました。これは主に急性心筋梗塞の患者さんと急性期病院、かかりつけ医で情報を共有することによって患者さんの再発予防につなげるツールであると同時に、医療機関相互の連携を強化し、治療の均てん化につなげるものです。手帳には患者さんの医療情報が記録され、緊急時に適切な医療を受けやすくなるだけでなく、退院後も継続的で一貫した医療ケアを受けることにつながるため、患者さんは安心して治療に取り組むことができるようになります。
これらの取組は、産官学が相互に連携・協力したことによって進めることができた成果だと考えています。
引き続き、市町や関係機関・関係団体等と連携を図りながら、望ましい生活習慣や早期の適切な治療によって、発症予防や重症化予防が可能であるという考えのもと、産官学連携で培ったノウハウを活用しながら、今後も県民の健康寿命の延伸を目指してまいります。
尚、成果の詳細については、以下にお問い合わせいただきますようお願い申し上げます。
以上
本件に関するお問い合わせ先
香川県 香川県健康福祉部健康福祉総務課
TEL:087-832-3273
Email:[email protected]
香川大学医学部研究協力課
TEL:087-891-2011
Email:[email protected]
ノバルティス ファーマ株式会社 フィールドアクセスマネジメント
TEL:080-3478-4886
Email:[email protected]